欧州最大級のテックカンファレンスWeb Summitが2022年日本上陸!

wasabi
Dec 4, 2020

2009年にアイルランドで発足して以来、毎年ポルトガルの首都リスボンで開催されている欧州最大級のテックカンファレンスWeb Summit。

2019年度開催の様子

日本ではあまり馴染みがない名前かもしれませんが、Web Summitは毎年数多くの政治家、起業家、ハッカー、アーティストなどをスピーカーとして招き、価値あるトークとネットワーキングを提供することで定評を得ている欧州最大級のカンファレンスです。過去にはTesla社のイーロン・マスク氏やスティーヴン・ウィリアム・ホーキング博士などの著名人を数多くスピーカーとして迎え、昨年の3日間に渡るイベントでは世界170か国から約11万人の動員を記録した大規模なイベントが翌々年の2022年9月、東京に初上陸します。

2020年のスピーカには東京都知事小池百合子氏の顔も。

なぜ日本なのか?COVID-19の影響は?

今年はCOVID-19の影響でスピーカーの講演や参加者同士のネットワーキングも完全オンライン開催となったWeb Summit。2022年東京開催に関する記者会見もWeb Summitが自社で開発したオンラインプラットフォームでの開催となりました。会見の中でWeb Summit主催者であるCEOのパディー・コスグレイヴ氏は「2022年の東京開催は従来通りの対面式イベントを計画している」と述べています。

オンラインで開催された東京開催ニュースの記者会見

また、日本でイベントを開催する理由として「日本は世界で第3番目に経済規模の大きな国であること、世界に誇るガジェットを含む先進的なテクノロジーを開発し続けてきた長年の実績や、東京のスタートアップエコシステムが発展を遂げてきていることから東京が開催地としてふさわしいという決定に至った。そして、何より東京という街自体が素晴らしい。」と回答しました。

2022年には状況が変わっている可能性が高いCOVID-19への対策については「日本政府と連携を図り政府の定めるガイドラインにしたがって開催をしていく」とのことです。

現段階では様々な予定を決めにくいはずですが、あえて「対面式で開催する」というプランを前提に打ち出し、最終的な決定はその時の状況で決めるというスタンスを保つパディ氏の姿勢が印象的でした。

また、他の参加者から「今年のために急いでオンラインカンファレンスのプラットフォームを作ったが、今後どうしていくのか?」という質問が来た際には「来年以降、対面式の参加だけではなくオンラインでの参加をオプションとして売り出していくかもしれない」と回答。

属性に合わせて参加者同士をマッチングする機能も。

実際にオンラインでのカンファレンスに参加してみて感じたことは、対面式のイベントで人に話しかけづらいと感じる人や経済的、距離的な問題で現地に赴くことができない人にとってはオンライン参加の方がメリットがあると感じました。昨年はリスボン現地で対面参加しましたが、ネットワーキングに関してはWeb Summitが従来より採用しているアプリがかなり秀逸で、思いのほかたくさんのネットワークを築くことに成功したので個人的にWeb Summitの開発するツールは好感触です。

また、プレスリリースによれば2022年は東京での開催だけではなく、11月には従来通りリスボンでの開催と、ブラジル2都市での開催も計画しているとのこと。COVID-19というピンチをチャンスに変えて、常に先を見る強くしなやかな姿勢こそがWeb Summit精神の表れかもしれません。

プレスリリース:https://websummit.docsend.com/view/2rbrzcyzvrfppgb6

--

--